基本的相性

自分から見て「安」の人は、文字通り「安心して付き合える人」、「壊」になる人は、「その人によって自分が破壊される人」を表しています。「安・壊の関係」は、破壊する側とされる側、というアンバランスな組み合わせです。よって「安」に当たる人には、自分が優位な立場になり、「壊」に当たる人からは、自分が破壊される劣位な立場になります。一緒にいるとかなりのエネルギーを使う相手ですが、切磋琢磨しながら大きく現実を動かすことも可能です。相手の処世術に翻弄されるケースもありますが、とても刺激的で、うまく付き合えばお互いの未知な才能を引き出してくれるでしょう。ただ、青天の霹靂のような出来事が生じやすく、付き合い方を間違えれば破滅を招く恐れもあるので注意が必要です。何らかの理由で不満や不信感、失望や不安などがふくらんでしまえば、その思いは憎しみへと変化することは否めません。

恋愛・結婚の相性

トラブルも多く、まるで禁断の果実を味わうように、愛憎が交じり合った関係です。出会ったときは電気が走るような衝撃を感じて一目惚れするケースが多く、周りの意見を聞き入れず突っ走るので、急激に恋が発展します。お互いに性的な魅力を感じてしまい、その結果、快楽に溺れて理性を失うこともあります。 ときが経つにつれ、強力な束縛を強いられたり、言動に翻弄されたり、終いには冷静な判断ができなくなってしまいます。相手に描いた幻想は虚しくも打ち砕かれ、闇に迷い込んだように全てがわからなくなることも。

付き合ってすぐに電撃婚といったケースが多く、結婚後も篭の鳥の生活のように重苦しい閉塞感を味わうかもしれません。周囲の反対を押し切って結婚する場合が多く、不倫や略奪愛の末に結ばれるケースも多いでしょう。苦労して結婚した割には倦怠期は早く訪れます。何かと揉め事が多いので、周囲から見るとすぐに破局すると思われがちですが、どんなにこじれても修復しないままズルズルと二人の関係から抜け出せません。複雑に糸が絡み合って解けないのです。破壊作用を緩和させるには、相手を束縛しないで手放す気持ちが必要でしょう。

仕事の相性

問題が発生すると何の解決策も示してくれなかったり、無理難題を押し付けて相手を追い込んでしまったり、仕事面では損失を招くことがあるので注意が必要です。また、冷静な判断力を失いやすく、根拠のない自信だけで突っ走ってしまうケースも。傷つけるようなことばを何度も口走ったり、執拗なゆさぶりをかけてばかりいると、突発的なトラブルが生じるケースがあります。そして、野心から平気で裏切ったり、そそのかしたり、何かと不誠実な態度をとってしまいます。新規開拓など新しいことを始めると、かえってミスが重なって評価を下げてしまうことになるでしょう。また、権力闘争に巻き込まれるなど、行きたくない方向に背中を押されて、本意とは逆の展開になりそうです。約束事は、きっちり守るように心がけることが必要です。